HEARTWORK/HATEWORK

It is not the strongest of the species that survives, nor the most intelligent that survives. It is the one that is the most adaptable to change.


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さて、逃将ミュジニーは製薬業界で研究していますが、
皆さんもご存じのとおり、創薬ビジネスは
「一攫千金」「宝探し」「ハイリスク・ハイリターン」
などと、言われ、製造業としては
かなり特殊な業界と思われているのではないでしょうか?
実際には、「宝探し」という言葉の持つ
煌びやかなイメージとは程遠いわけですがと思いますけどね...

ここで、一つ、
医薬品業界が特殊な業界と言われる理由には

① 利益率の高さ : 売上高営業利益率が20%を超えることも
② 莫大な研究開発費 : 売上高に占める研究開発投資比率は10%~20%
③ 様々な法規制 : 生命関連産業のため
④ 上位集中度の低さ : 売上高、出荷額に占める上位企業占有率が低い


といった、理由があげられます。
従って、逃将ミュジニーが所属する研究開発部門においても

① : 生命との関連性が高い
② : 研究開発の成功確率がかなり低い


という特徴は避けて通れません...
また、②の成功確率の「成功」とは「市場での成功」ではなく、
「市場導入できること」を意味しています。

このような特殊な状況のため研究開発プロセスも

①探索 : 新薬のもととなる化合物の創製 (コスト : ~数億)
②開発 : 臨床試験で有用性を確認する (コスト : 数億~数十億)


二段階に分けて進められることになります。

逃将ミュジニーはこの①にいるわけですね。
探索から開発に進む確率が
数千分の一と言われるほど低いため、
「宝探し」と言われている訳です。
裏を返せば、「不確実性が極めて高い」とも言えます。

また、この探索段階においては

① : 運・偶然と言った要因が影響する
② : 組織管理的なマネジメントが、直接的に研究開発成果に貢献することは難しい


といった特徴もあります。その一方で、
臨床開発段階では、
組織的なメネジメント能力が研究開発成果に直接影響を与える可能性が高い。

ことは間違いない事実であり、
だからこそ、2段階にわかれているとも言えるでしょう。

では、初期探索段階ではマネジメントが不要かと言われれば
そんなわけでもなく、
研究進捗管理のためのマネジメントが存在しますが、

探索段階における成功要因は運・偶然が大きく
それ以外には例えば、以下の4点が挙げられます。

① プロダクトチャンピオン(6σのブラックベルトですね)の粘り強い研究姿勢
② 理解ある上司と研究の自由度 
③ 積極的なコミュニケーションと情報収集
④ 適切な研究ドメイン(標的疾患などの領域)


このように、探索段階では、個人研究者の資質が
探索の成功に大きく影響しています。
このような研究開発モデルは、経営組織学的には
garbage can model(ゴミ箱モデル)
というモデルで説明されています。

標準的なモデルにおいては
「問題→解」というプロセスが一般的ですが、
ゴミ箱モデルでは問題と解は独立に存在し無関係である
というプロセスにより成り立っています。

例えば、当初の目的で作ったが採用されなかった製品が、
全く別の新しい別の目的のための製品として採用されるケースなど。

ということで、探索段階の特徴

① 不確実性が高い
② 個人単位で研究が進められる
③ ごみ箱モデル的


このように、家電・自動車と言った産業とは
明らかに異なったマネジメントや組織能力に関して...

次エントリーに続くデス。

今回のENTRYはこちらの抜粋となります。


製品開発マネジメントにおける産業間の比較が特に面白かったですね。
コンサルもそれほど頼りにならないということも再認識できました。

今日のBGM


コメント

なんだか難しかったですが
横のツイッターにうけてしまって・・・
台風
猛烈なんて言ってました?
猛烈て・・・
なんか笑えますな
さりげにツイッターがシュールでいいっすな
2009/10/07(水) 10:30:39 | |はらけん #xfGWKbWo[ 編集]

ブログを卒業するにあたり、ご挨拶に参りました。短い間でしたが、リンクさせて下さり、ありがとうございました。

また、時折訪問します。

英語…私も習おうかな?と思ってます。
2009/10/07(水) 14:57:10 | |子ウサギ #-[ 編集]

医薬品業界の営業利益率の高さは、本当に凄いですよね。。。
住設機器メーカー勤務の僕から見ると、とても信じられない数字です(゜o゜)
メーカーでは、6%を超えると優良企業と言われてますからね。。。
信越化学とかキャノンとか・・・

ミュジニーさんがいらっしゃる部署では、どのようにして業務に関する成果を決めているんでしょうね?
不確実性が高いなら、目に見える成果は出にくいでしょうし、個人単位で研究が進むのならば、上司のマネジメントも難しそうですし・・・

う~ん、不思議(・・?
2009/10/08(木) 00:29:03 | |まーかー #-[ 編集]

地道であり、当たり外れがあり、当たれば一攫千金?
すぐに小さくてもいいから結果を求める私では務まらない世界ですね。
でもちょっとボディビルにも近いのかなって思いました。
シュワちゃんが言ってましたよね。「ボディビルは無駄なことの繰り返しだ(すぐに結果は出ない)」って。
2009/10/08(木) 21:40:01 | |美獣 #rrrhk74Y[ 編集]
コメントありがとうございます!
>はらけん君へ
今回はもろ(?)ビジネスの話だったので、
興味のない人には難しいかもです。
まあ、JAZZの理論を興味ない人に説明することと
多少似ているかもしれません..
「猛烈」は正式な表現みたいですね。
科学をしていると「中心気圧が・・・」などという話題で盛り上がったりします(笑)。

>子ウサギさんへ
こちらこそ短い間でしたがありがとうございました。
先ほど、ご挨拶に伺ったのですがもう閉鎖してしまったのですね。
最近は、英語で子供向けの本を読んでいます。
漢字もそろそろ勉強しようかと...
また、復活した際には声をかけてくださいね!

>まーかーさんへ
医薬品業界は他製造業とは違うことが結構ありますよね。
製品を生み出すことなく退社する人の方が多いくらいですしねえ...
成果の決め方は、まずは細胞レベルでの薬効から始まり、
徐々にハードルを上げていきますね。
あとは、問題点の解決や生産性の向上ですね。
決めた数字に意味のないことが多々あります(笑)。
職人気質の方は多いですがマネジメントとなると???のケースが多いですね。
正直、評価はかなり難しいと思いますねえ...

>美獣さんへ
売れる製品は10億ドルくらい売れますからねえ(驚)!
確かにボディビルの辛さに似てるかも知れません(笑)。
やってもやっても結果が出なかったり、
調子が良くてもライバルに負けることも(汗)。
ホント、一攫千金を目指して悠々自適な老後を(笑)。
2009/10/08(木) 21:49:49 | |ミュジニー #3fP8K/.I[ 編集]
研究者といえば
科学捜査官にあこがれたものです。 ああいう仕事したかったなぁ…
子供の頃から色んな職種を知っておくといいですね。
オラは郵便局員と美容師 お花屋さん 大工 医者 電気屋
プロレスラー くらいしか頭に浮かばないような子供でしたから(´Д`;)ヾ

ああ あとヒーロー戦隊日本支部創立者を目論んでた頃もあったなぁ…
しっかり子供にお勉強してもらって 子供には幅広い仕事からチョイス出来るようにオラも努力しなければ。

宝探し…
これからはトレジャーハンターとよばせていただきましょうか(●´∀`)ノ


2009/10/09(金) 19:17:16 | |ヨヨ子 #-[ 編集]
こんばんは♪
ミュジニーさんのお仕事は①探索 : 新薬のもととなる化合物の創製 (コスト : ~数億)の部分なのですね。
①が成功したとしても
②の部分でコストと時間がかかりますね~。そう考えると薬価改定で薬価が下がるのは、適正数値で下がっているのか?と疑問が湧いてきました・・・。
未来の新薬の為に、宝探し頑張られてください☆

2009/10/09(金) 21:20:02 | |kirara28 #-[ 編集]
コメントありがとうございます!
>ヨヨたんへ
自分の後輩は警視庁に入社して今頃は科学的捜索を行ってるはずです...
医者になるには算数ができんとなあ...
プロレスラーになるにはスクワットですな...

>kirara28さんへ
②の失敗は痛いですね..
ファイザー社でフェーズⅢ試験(約1145億円)が開発中止になったのは
業界的にはかなりの衝撃でした..
最近は臨床試験のコストが高いうえに、特許は必ず切れるので、
今後は、製薬業界は淘汰が進んでいくのだと思います。
自分も今かなり厳しい領域の研究ですが
なんとか一発当てたいところです...!
2009/10/09(金) 21:38:44 | |ミュジニー #3fP8K/.I[ 編集]

私がアメリカで聞きかじった製薬業界の情報は、「大手の製薬企業は主力製品の特許が2010年前後に切れ、それに代わる製品上市の見通しが立っていない「2010年問題」を抱えている。多くの企業が生活習慣病領域を主戦場としていたが、その領域では既存の製品の地用満足度が上がっており、規制当局が新たな化合物を承認することに慎重になっている。ファイザーなどの超大手は生活習慣病領域から、癌、中枢、骨など治療満足度の低い領域にR&Dの重点領域をシフトさせつつあり、ファイザーのワイス吸収合併はその動きを加速させるものである。」です。
ここ数年で業界勢力図も変わりそうですね。
2009/10/11(日) 21:48:16 | |o_sole_mio #oCej7oRg[ 編集]

利益率の高さという部分のイメージが強いですね。

しかし、ちと難しい話ですね(^_^;)

あ!メガデスもラウパで見てきます(^^)ニコ 新譜も買いましたよ~♪
2009/10/11(日) 22:37:04 | |markmark #JalddpaA[ 編集]

なかなか難解なエントリーでした(笑)
これからの自分の目標?は地道に・・・
ですね。
語学も・・・仕事も・・・
あせらず地道に歩んでいこうと思っております。
今度の仕事は新しいことを生み出すほうではなく生み出されたものを
いかに使うかの仕事になるので
なかなか興味深いです。
2009/10/12(月) 19:13:07 | |mamiko #-[ 編集]
コメントありがとうございます!
>o_sole_mioさんへ
この業界ほど特許に敏感な業界は無いかもしれませんね。
生活習慣病の治療満足度はかなり高いですねえ。
ただ、糖尿病ではまだ満足度が高くないのですが
安全性の壁が非常に高いですねえ..
癌、中枢、骨も含め、ターゲットも難しいものばかりになってきているかと思います。
M&Aの最大の問題点「企業文化の違いの壁」があるので、
10年後に業界勢力図がどうなっているのか見当がつきませんが、
ある程度淘汰は進んでいるのだと思います。

>markmarkさんへ
今回のエントリーは難解と言う意見が多かったです。
まあ、業界にいないとわかりにくい話だたかもしれません。
今回のラウパは結構良い感じのセレクションですね。
話題のANVILまでいるとは。
FIREBIRDまで出るとはねえ(驚)!
しかりドッケンとリンチモブが同時ってのも(汗)。
楽しんできてくださいね!
自分はこの前LOUDNESSを観てきました。

>mamikoさんへ
今回はまあ、個人的なレポート見たいな面もあるので(汗)。
同じ業界でも仕事の内容が違うんですね!なかなか楽しそうです。
同じ業界でも色んな業務を担当することで視野も広がると思います。
まあ、結構海外旅行してるのでそこら辺は十分広いとは思ってますけど。
2009/10/12(月) 20:21:30 | |ミュジニー #3fP8K/.I[ 編集]

うちは、後半ミュジニーさんが例に挙げているような、類の製造業なので、製薬業界って、不確実要素が多くて、大変なんだな~、って改めて思いました。
しかし、マネジメントや戦略という場面においては、問題が多いのは一緒かも・・・。いや、うちの場合はやろうと思えばやれるはずなのに、出来てないのかも。。。
2009/10/12(月) 22:26:06 | |まい #qmQn1g4E[ 編集]
>まいさんへ
コメントありがとうございます。
ハイリスクハイリターンという業界が永続するのはなかなか難しいのではないかと最近考えています。
マネジメントや戦略は業種を問わず、問題になることが多いですよね。
まあ、だからこの手のビジネス本が雨後の筍状態なんでしょうけど...
2009/10/13(火) 20:40:41 | |ミュジニー #3fP8K/.I[ 編集]
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